ヒロシマへ哀悼を込めて
小学6年の時に広島から転校してきた女の子がいた。
彼女によると、広島の子供達は、みな、当然のごとく「原爆」の話を聞かされて育つ、らしかった。
必ず学校で習う歌、というのも教えてくれたが、今はほとんど覚えていない。
歌い出しの
♪ふるさとの まち 焼かれ……♪
というフレーズだけ、なんとなく記憶している。


日本人なら、絶対に広島の「原爆資料館」に行った方がいいと思う。
やはり、見ておくべきもの、という気がする。

私も8年ほど前に広島を訪れたとき、資料館へ向かった。
ががが!
嘘のようなホントの話、休館であった。
時がまずかったようだ。なんせ正月。
手元の資料には『無休』とあったのだが、正月は別格、ということらしく、残念ながら見学はできなかった。
再度、広島へ行く機会に恵まれたのなら、必ず行くと、ここで誓うぞ。


私が「原爆」というものを初めて知ったのは小学3年か4年生の頃だ。

「ふたりのイーダ」
という本をご存知か?
著者は松谷みよ子さん。
有名な作品としては「竜の子太郎」、「モモちゃんシリーズ」の児童文学の大家。
その方が「原爆」をテーマに、不思議なひと夏の出来事を書いたのが、この作品だ。
私はこの作品で初めて「原爆」というものを知り、この国が、世界で唯一の「被爆国」であることを知った。
その時の衝撃たるや……今になってもどう言ってよいやらわからないほどのものだった。
(もしかして私の非戦主義の根幹はここかもしれない)

悲惨な場面はひとつも書かれては、いない。
大人達が「当時の様子」を語るだけだ。
しかし、その語りから伝わるのが恐ろしいまでの臨場感で、子供の私は主人公の直樹同様、固まったようにその話を聞いているだけだった。
そのあと直樹は、近所に住むりつ子という年上の女性に連れられて“灯籠流し”に行くのだが、そういう行いがされている、ということも、ここで知った。
『わたしは こんなに おおきくなりました』
そう書かれたりつ子の灯籠を、すぐにでも私は思い起こすことができる。


お母さんの立場のみなさん(変な呼びかけだなあ)。
ぜひこの本をお子さんに読ませてください。
私と同じ、小学3年生あたりからで。
時代設定はかなり古くなりましたが、この作品が持つものは、少しも古びないと思います。
ヘタに平和を説くよりも、これ一作読むだけで、お子さんに何かが伝わるはずです。
どうかお願いします。
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