そうです。SMAPはかつて6人だったのです。
篠原先生が『SMAPクロニクル』で、久々に(失礼)読み応えのある記事を書いてくれた。
1996年5月27日 森且行最後の『SMAP×SMAP』出演
〜スマップの歴史から切り離されたもうひとりのメンバー〜

みなさんと同じく、我が家でも『スマスマ』は初回から録画保存しているので、とうぜんこの回もビデオに残っている(いい加減DVDにおとそう)。
けれども、取り出して再生することなぞ、もう何年もしてはいなかった。
なぜなら、6人時代の記録よりも、5人時代の記録の方が、圧倒的に増えてしまったから。
だからといって、わたしの記憶の中から森君、およびこの回の『スマスマ』が消えていたのか、と言うと決してそうではない。
思い出す、という行為を経なくても、この日の『スマスマ』の場面・場面は、常にわたしの記憶のスクリーンに映り続けている。
ものすごく、ちいさなスクリーンではあるけれども。


今回篠原先生は、ご苦労にもこの『スマスマ』を、おおまかにではあるが、誌上実況中継と言ってビストロのコーナーから文字起こししている(!)。
なかでも筆が冴え渡っているのが、森君参加が最後の歌コーナーのながれ。
というわけで、すこし引用してみる。
3人ずつ2列でつくるフォーメーションは、5人のスマップを見慣れた目には、にぎやかさを感じさせる。前髪をフッと吹き上げる中居のくせもしっかりとカメラにとらえられている。(中略)ここまで来たときだった。ひとりひとりをアップで撮っていたカメラが中居をクローズアップしたのだが、そこにはボロボロと涙を流す中居の顔が映し出されていた。(中略)この後はトークに入る予定だ。中居のいつもの声がその場を仕切っていくはずだった。ところが「はいっ」と始めたとたん、中居は涙にくれて声が出せなくなったのである。
とっさにその場を引き取ったのは木村であった。

そう。
そのとおり。
そのとおりだった。
中居くんがまるで子供のように泣いて泣いて、まさに慟哭して、言葉さえ発することができなくってしまったことに、既に大泣きしていたわたしは驚いて、一瞬だけ涙が止まったのだ。
しかしそれはすぐさま
「中居くん……!」
という、もらい泣きも加わってのさらなる大泣きへと転換したのであるが。
そして同時に、木村にものすごく感謝した。
本来なら“仕切屋”であるはずの中居くんがボロ泣きして、進行が滞ってしまいかねなかったところを、すぐさま木村が拾ってくれたのだから。
そのへんは、篠原先生も同じように感じたらしく
左すみに立つ中居をちらっと見た後、話をさせるのは難しいと判断したのか、木村は自らメッセージを伝え始める。今後の森への励ましとともに、自分たちスマップへの決意表明であった。(中略)「ナカイっ」。木村は「イ」の音を少し下げて短く呼びかけた。その声には大丈夫か? という問いかけと、何か言わなくちゃだめじゃないか、という激励がこめられている。(中略)中でも、中居と木村の関係は注目度が高い。(中略)しかし、あの日の木村は、感情のかたまりとなった中居に、涙を流す機会の先を越されたのである。彼は瞬時に自分の果たす位置を決めたのだった。

と書いている。
……たまらない。

今号のこの『スマスマ』文字起こし、これは篠原先生がいままで書いてきたもののなかで、もしかしたらピカイチかもしれない。

いや、もちろん、記事はこの文字起こしだけではない。
先生の専門分野である精神分析学見地から、当時のマスコミ報道のなかに見る人間の心理や、号泣する中居さんをとりあげて、リーダーの果たす役割の一面を説いてくれたりしているので、ご安心を(?)。
そんなわけで、今号はスマファンの心に少なからずの波紋を起こしてくれるものとなっているので
「買おう」
とは言わないが、
「読んでみよう」
とはお薦めしたい。

むかしのように、販売書店が限定されることもなくなったので、いかがかな?
当時の、わたし自身の森君脱退に対する気持ちを正直に書くと
「森君、辞めないで」
であった。
なので、とても悲しかったし、辛かった。
(SMAPは6人でなきゃSMAPじゃない)
とまで思っていた。

でも。
SMAPはもう、この日から5人になった。
――この回の『スマスマ』の5日後、6月1日からオンエアが開始されたNTT(当時)のCMが、もう見事に5人だけのクレイアニメだったのを見て、わたしはそれを思い知らされた。
SMAPは5人になったのだ。
5人で、これからも続いていくのだ。
だったら、わたしがいつまでも6人時代をひきずっていては、前を見て進む彼らの発信するものを、きちんと受け止められないではないか。
だいいち、彼らにも森君にも失礼ではないか。

そう気付いたとき、わたしは【6人のSMAP】を【想い出】にすることが出来た。
SMAP総研 comments(7) trackbacks(0)
Comment








>くみこ様
そうかぁ、くみこ様は10年前、高校生だったのですね。

6人時代のスマを知っていファンには、やはり森君の存在は大きいと思います。
いまもみんな、森君の誕生日をお祝いするし。
それに、このことを経て、いまのSMAPがあるわけですもんね。
もちろん、わたしの心の中にも森君は居ます!
from. 夏葉 | 2006/02/21 20:34 |
遅めのレスですいませぬ・・久々の森君の話題に語りたくなりまして(笑)すごく読みたくなりました篠原先生の本。
森君ラストのスマスマは、10年間の中で一番辛い日でしたよ。私はその当時まだ高校生で寝ても覚めてもスマ×100な毎日だったので、森君がスマを抜けるってなってからも悲しいとか辛いとか、何も感じなくて現実としてまだ受け止められないまま日々過ごしてました・・
そして、本当に辞めちゃうんだ、、と実感したのがスマスマでした。最後のメドレーを歌ってる森君の笑顔がとても素敵すぎて、ウルウル状態になったのを鮮明に覚えてます。
そして、最後のべスフレ・・中居さんの涙にやられました。
あの時中居君べスフレ歌ってる最中に森君と目が合って泣いてしまったんですよね、確か。中居さんの涙は想定外でびっくりして、余計に泣けました。
今では5スマの思い出の方がたくさんあるけど、私の心の奥底にはやっぱり森君の存在は永久にいますね、きっと!

from. くみこ | 2006/02/20 13:19 |
>えみ様
初『スマスマ』がこの回とは、運命的ですね。

>中居=笑顔の後ろに悲しみや影を持つ男、という不思議な図式

えみ様提唱の、この図式、中居班員が同じように感じている部分であり、彼から目を離せない最大の要因ですね。

>まいまい様
SMAPは永遠に6人……。
わたしの【想い出】の中ではもちろんそうです。
でもやはり、常に進まなければならない彼らは5人、ということで、わたしは受け入れたのでした。
あ、まいまい様の受け取り方の否定ではありません、念のため。

>マダム様
やはり“号泣する中居さん”は忘れられませんよね。
それはそうと木村隊長のおはなしですが、わたしは実はああいう彼の方が好きなんです。
彼には喜劇役者になって欲しい、というのがわたしの希望なので。
二枚目の喜劇役者――いいと思うのですが。

>ウィッシュ・ボーン様
驚きましたでしょう?
もしかしたら、ウィッシュ・ボーン様のように、あとから知る方のほうが驚きが大きいかも。
『Drink!』ツアーFINALの泣きも、これほどではなかったですから。

『金スマ』の中居さん、本当に素敵でした。
最終章では泣けましたなー。













from. 夏葉 | 2006/02/12 19:27 |
今晩は。
中居さんの号泣シーンは、スマ友さんのご好意で、
ビデオを見せてもらいました。
過去ログなどで、内容を知っていたのですが、
予想以上の泣き方で、ビックリしました。
後から中居のことを、知れば知るほど、
当時の思いを想像して、彼らが愛おしくなりますね。

金スマでの、大竹しのぶ特集、
涙をこらえているような、また真剣な眼差し、
中居の表情の、なんて素敵なこと。(笑)
良い成長で、大人になって、嬉しいですわ。
from. ウィッシュ・ボーン | 2006/02/12 00:06 |
 覚えていますよ、森くん最後のスマスマ。
当時はビデオ録画はしていなかったけど、強烈に覚えています。中居さんの号泣と男前の木村さん。絶妙のフォローでしたわね。

 ところで、「男前」の木村さん、どこへ行っちゃたの?どうして「おバカ」キャラ驀進中なの?

 盲目的中居ファンといえども、木村さんは毅然としていて欲しい。フフフ、姫を守るナイト、な〜んて妄想タイム突入!!
from. マダム | 2006/02/10 23:20 |
夏葉様のこの文章を読んでいるだけで、
あの時のテレビ画面が鮮明に蘇ってしまい、
大粒の涙している私です。
あの日、放送が終わっても、何だか気持ちが落ち着かず、
そのまま深夜の多摩川まで走りに行き、
2時間程、心を静めた事も、思い出します。

前に少しだけ触れたかな。
私はあの年以来、スマさんのライブに、
以前ほど熱心に行かなくなりました。
いえ、無意識の意で、そうしていたのかもしれません。
やっぱり私の中で、スマさん達は永遠に6人なのです。
それは決して、今の5人を否定する訳ではなく、
でも、6人なのです。

オートレーサーになって4年目だったでしょうか。
賭け事が嫌いな私も、一度だけ森君の勇姿を見るべく、
観戦に出かけたことがあります。
そこにいる森君は、テレビ画面やライブ会場とは違う、
きらきらした光を放っているように感じました。
from. まいまい | 2006/02/09 23:22 |
はじめて見たのスマスマが「森君ラストの日」でした。
もうこの涙に暮れる中居に落ちたようなものです。
そして号泣する中居を見て瞬時にMCを引き受けてくれた木村君、この瞬間に「SMAPってなんて素晴らしいグループなんだろう」と確信しました。何度見てもあの木村君には感謝の気持ちでいっぱいです。
この日以来、中居=笑顔の後ろに悲しみや影を持つ男、という不思議な図式が出来上がりました。
「プシコ」探して買ってみようかな。
from. えみ | 2006/02/09 21:57 |
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