1986 8.3


〜アル友さんたちに捧ぐ〜

20年前の話である。

いまはお台場という観光名所と化した、東京湾に浮かぶ埋立地に、全国のアル中が集まった、忘れ得ぬ一日であった。

当時はレインボーブリッジなどという有り難いものは存在しなかったので、10万人ものアル中は、今でこそ珍しくなくなった、バスでのピストン輸送によって、会場に運ばれて行った。


そこはだだっ広い野原であった。
でも、アル中には夢の場所であった。
このライブのキャッチコピー
【来たいヤツはみんな来い! 東京湾で待ってるぜ!】
が示すとおり、チケットに“SOLD OUT”が存在せず、当日に参加したくなって会場に来ても、代金(¥3,800−ウソのような値段だ)を払えばそれで入場できるという、当時、いまのスマップに近い勢いでチケットが取れなかった(ホントなんだったら!)おじさんバンド(当時は若者だったけど)のライブに全員参加できる、ほんとうに夢のような会場なのであった。


もちろん、それだけのファンが集まるのだから、席が後方の場合はメンバーは見えない。
“豆ップ”“ゴマップ”どころの騒ぎではない。
ほんとうに見えない、ワケだ。
それでもアル中たちは、この場にいること、ただそれだけで嬉しくて、それだけで盛り上がれたのであった。

かくいうわたしの座席も、かなり後方であった。
見えたのは“豆フィー”で、でもしょっぱなにセンセイがすっ転ばれたところはしっかりと、見た! 
あとは大きなビジョンが頼みだったけれど、不満なんかまったくなかった。

ただ、楽しかった。
嬉しかった。


不思議なもので、20年前のことなのに、それ以降も何度も夏のイベントに参加しているのに、この『BAY−AREA』のことは、去年のイベントよりも記憶に鮮明だ。

それはたぶん、わたし自身がギリギリ10代という若さの多感な時期に、あそこまでディープインパクトなライブを体験したから、なのだとおもう。
翌年のオールナイトライブ『SUNSET−SUNRISE』も負けず劣らず記憶に刻まれているが、若い頃の強烈な思い出と言うものは、何年経とうが色褪せることはないのであろう。
だからこそ、20年を経た今になっても、あの日のことを思い出して書き残したいと、おもったのであろうから。

以下は、自由国民社より出版された、このライブのドキュメント本の帯に書かれた言葉である。
それを借りて、このエントリを締めたいとおもう。

この日、もしくは、この日のために流された幾つもの汗と涙と
得られた限りない喜び、力に、乾杯


チケットの裏

を見ると、時代が偲ばれる文面があるのも面白い。
注意事項(?)は、アル中たちのお約束であったが、今ではこれ、見なくなったなあ。
同時にマナーも悪くなった気がする。

このライブが、どれだけの規模のものだったかを、アル友さん以外に自慢したいので、ちょっとしたデータを書いておこうとおもう。
(データ元 自由国民社刊『THE ALFEE 1986 8.3 TOKYO BAY-REA』)

◆使用した花火:1594発
◆バスツアー(旅行会社企画の)にての参加者:7751人
◆イベントスタッフ:900人
          キョードー横浜:100人
          本多芸能:480人
          シミズスポーツ:250人
          東京パトロール:40人
          SOGO:18人 他
◆53000人増:ライブ会場行きバス乗り場最寄駅「東陽町」と
        「木場駅」の一日の乗降客の合計増加人数
◆協力してくれたおまわりさん:300人
◆都が貸してくれたバス:292台
◆使用総電力:3300kW(all自家発電/電源車11台)
◆最長トイレ待ち時間:67分(わたし、トイレに行った記憶が無い)
◆ゴミ総量:77t

「だから?」
って言わないでね。
20年、20年前だからね、ね。

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Comment








こんにちは。
夏葉さん。この記事を書いてくださってありがとうございます。
私は残念ながら夏イベは88年からの参加、ベイエリアは遠くて、高くて、手の届かない憧れの空間と時間です。

【来たいヤツはみんな来い! 東京湾で待ってるぜ!】

この言葉に、どれほど愛がつまっていることか!

ファンを喜ばせ、幸せにしてくれる存在に、今更ながら”ありがとう”です。
from. wan | 2006/08/07 19:30 |
20年前からのコンサート通いですか!皆勤なんでしょ、もう「フリーパス」が届くんじゃない?
長年通っているコンサート、同じアーティストでも必ず絶対忘れられない年ってありますね。去年より鮮明に思い出せる、という。これが、コンサートの魅力ですよね。得てして初コンサートのインパクトが強いですけど。

さてさて、今年のスマコン、思い出に残るかな・・・けなしてるんじゃないですよ、これから参加なので期待を込めて、のこと(笑)
from. マダム | 2006/08/08 08:22 |
>wan様
’88は「4ACCESS−AREA」でしたっけ?
このイベントももう、18年前なんですよね。
改めて振り返ると、結構な年月を経ていることに驚いたりして(そりゃ歳もとるさ)。
年々開催が難しくなる夏のイベントを、それでも続けてくれていることには、ほんとうに感謝ですね。
今年は横浜で逢いましょう!

>マダム様
いえいえ、皆勤ではありません。
なんと夏のイベントは今年で25回め、つまりは25年間続いているのです。わたしなんてまだまだ未熟者です。
(皆勤で『フリーパス』貰えたらいいなあ)
今年のスマコン、結構印象に残ると思いますよ?

from. 夏葉 | 2006/08/08 22:09 |
あの日の色んな“熱”を20年経った今でも忘れてない。
空・大地・人・ステージ・規模…
何もかも大きすぎて
(@@)/な事ばかりだったな…
あの地へ行くとすっかり
様変わりしてしまっているのに
不思議となぁ〜んにも無かったあの埋立地を思い出せます。
16歳かぁ〜若かったなぁ。(^^;
一緒に参加した女ばかり10数名の友達から
遅ればせの誕生日祝いをあの会場の席で
やって貰ったんだぁ〜。
何も知らされていなかったからね、
今で言うサプライズって奴ですね。
本当にびっくりしたんだ。
でも…嬉しかったなぁ〜。(遠い目)
食べたり飲んだりしたわけではないけれど、本当に嬉しくて
思い出深い誕生日にもなったあの日。
あの時もらった一人ひとりからのお手紙とお祝いの品物は、
私の墓場まで持っていく大切な宝物…
from. T's T | 2006/08/08 22:42 |
こんばんは〜(^o^)
ご無沙汰しています。
夏イベ一日目が終わり、なんだか興奮して眠れず・・
とっても久しぶりにお邪魔しました。
わー。懐かしい。BAY AREAのチケット!
私・・チケット持っていたのですが、両親の反対に泣く泣く不参加・・。
時が経ち、当時を映像で見たり、思い出話等をいろいろ訊いたりしているうちに実際にはその場にいないのに、いたような気になるのです。
恐ろしいです。あの場所でRockdomをみんなで歌ったような気がします。
とは言っても・・
親の反対なんか無視して行けばよかったのにな・・とやっぱり8/3には必ず思うのです。トホホ。

from. そえ | 2006/08/13 01:12 |
>T’sT様
あなたは当時16だったのかー。
若かったニャー(お互いね)。
そうねー、なんもかんも大きかったね。
いくらスマで7万人とか見ても、あの日はそれ以上の人間がいたんだもんね。
あの日の記憶そのものが、わたしの宝物みたいなもんですわ。

>そえ様
わー、こんにちは!
お忙しいのに来て下さってありがとうこざいます!

ベイエリア――ご両親の反対と仰るからには、ひょっとしてそえ様はまだ中学生くらいだったとか?
いろいろ個人で事情があったのですね。
わたしはベイアリア前年の横スタ3DAYSには参加していないんですよ。
理由は
「あんなに激しいノリのライブには付いていけそうもない」
と思っていたから。
今のわたしを見れば笑い話なんですが、そのときは本気でそう思っていたのですよ。

今年のイベントも良かったですね!

from. 夏葉 | 2006/08/16 12:53 |
またまたこんばんは♪
今年の夏も本当によかったですね〜。
年齢の話になりますが・・
実は私も当時16歳!(わー。言っちゃった。)
OKが出なかったのは、「県外へのライブ禁止令」の為だったのです。
84年の横スタへ行けたのは幸運にも県内だったから・・。
高校卒業するまでは県内しかダメという事で何度も親とバトルを繰り返しました。トホホ。
from. そえ | 2006/08/16 21:27 |
>そえ様
ありゃー【県外ライブ禁止令】ですか。
なかなか厳しい約束のお家だったのですね。
でももしかしたらウチもそうなっていたかもしれません。
単にわたしが高校時代にライブに行こうとしなかったから、そのようなことは言われなかったけど、基本的に外泊禁止だったから、そういう遠出も許されなかったとおもいます。
そう考えるとベイエリアが高校を卒業していたときでよかったかも。
from. 夏葉 | 2006/08/23 21:15 |
夏菜さん初めまして。

デビュー40周年の夏のイベントまで後少しですね。
チケットも届き、グッズも発表になり凄く楽しみです。

でも、私にとっても忘れられない夏のイベントは、1986年のTOKYO BAY-AREAです。
この記事を書いてくれているブログはないかと探していたら、夏菜さんのブログに巡りあいました。
もう、懐かしくて(当時のチケットからグッズは地方の実家に大切に保管しています)当時の様子が蘇って来ました。
本当にメンバーは見えなかったけれど、楽しい夏のイベントでした。
そして、私のチケット自慢の記事も、懐かしいチケットから、貴重なチケットも見せて頂き、嬉しかったです。
この記事を書いて下さり、本当に有難うございました。

これからも、ブログを読ませて頂きますので、宜しくお願い致します。
from. 逸樹 | 2014/07/21 07:57 |
>逸樹様

このような辺境の地を訪れて頂きありがとうございます。
お目に留まって光栄です。

やはりBAY-AREAは我々にとっては忘れられないライブですね。
この記事を書いてから8年経っていてもこうして共感を頂けるいうのが何よりの証だと感じています。
ちなみに逸樹様は当時はお幾つでしたか?
いえ、お答えを強いたりするような無粋な真似は致しません。
幾つであれ、あのコンサートを体験できたことは我々の誇りであり、宝物と言えるでしょうね。

夏のイベントまであと少し!
お互いに盛り上がりましょう。

あの、最後にひとつよろしいでしょうか。
わたしの名前は「夏葉」と申しまして、タレントの「夏菜」さんとは違うのでございます。
紛らわしくて申し訳ありませんが、以後、よろしくお願い申し上げます。

from. 夏葉 | 2014/07/21 14:57 |
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