未完の大作。


しょーじょマンガ界に於いてそう称されるのは、今や『王家の紋章』とこの作品でありましょうな。
で、『王家の紋章』はちゃんと話が進んでて、コンスタンスにコミックが出るのに対し『がらかめ』ときたら……。

美内せんせーーーーーい(訴)!


ワタシがいちばん面白く読んだのは、マヤが



『奇跡の人』のオーディションを受けるあたりから乙部のりえの陰謀によって芸能界を失脚し、絶望のなかから立ち上がり



『ふたりの王女』のオーディションを受けてるあたり、です。
それ以降はちょっと……(【世界的大演出家ミスター・モーゼ】がいつのまにかいないことになってしまったりしたし)。
とはいえ、展示のせたがや文学館のロビーには既刊コミックスが全巻揃っているので、ついつい読みふけってしまうあたり、美内先生のストーリーテラーさは一流なんですけども。


展示はおもに原画です。
なので“原稿好き”なワタシにはたまりません。
しかも美内先生の描き方、というのはワタシが読んだ『少女マンガの描き方専科』でお手本として取り上げられていたくらいなので、燦然と輝いて見えるのです。
メリハリのあるペンタッチ、工夫がなされた効果線、絶妙なトーン使いとベタ塗り、そしてワタシがどう努力してもできなかった点描……。
どれをとっても綺羅々々しいのです。
なかでもカラー原稿の美しさには瞠目です。

先日見た男鹿さんの原画が
「いかにひとの記憶に合致させるか」
を目標に描(えが)かれているとすれば、美内さんのものは
「いかにひとの目を惹きつけるか」
が主題になっているとおもいます。
だから見ている側が
「えっ」
と驚くような配色がされ、でもけしてそれは間違っていないのだと感じました。

ワタシがいちばん大好きな、亜弓さんのセピアトーンのポートレート風の扉絵の原画もあって、とても嬉しかったです。

そしてなんだかんだ言っても展示されている原画を見て
「これ『若草物語』のときのじゃーん」
とか
「うひょーい。『石の微笑』のときだーーー」
などと、すべてわかってしまう自身のオタクっぷりがちょっと笑えました。

オタクと言えば、展示会場の入り口には大きな紫のバラの花束が飾られ、お約束の
『あなたのファンより』
という札が挿してあるのには、オタク心がくすぐられます。


展示物のなかでの、唯一の撮影ポイント。



マヤが劇団の仲間、麗と暮らしてる部屋の復元。

あとは先にも出しましたが、マヤや亜弓さん、姫川歌子さんが出演した作品のポスターとして以下の2点。





ワタシとしては『忘れられた荒野』や一つ星学園で演った『通り雨』、あと舞台じゃないけど『天の輝き』のポスターも見たかったっす。
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