ツッコミ処を持ってはいけない。
どなた様にも『嫌いなモノ』はおありでしょう。
野菜とか動物も、ですが、今回はいわゆる“ファン”の対義語としての“嫌い”なので、ピーマンやにんじんや蜘蛛やヘビ、の話じゃありません。
嫌いな俳優、嫌いな女優、嫌いな芸人、嫌いな作家、嫌いなミュージシャン、嫌いな選手、嫌いな……うーむ、たて続けて書くとすさんだ文章になりますな、でも仕方ない。
つまりそういうことです。
理由はどうあれ、ファンでない対象物に対して、悪く言いたくてたまらん人も居れば、口にするのもアホらしく、見るのもイヤだ、という人もおることと存じます。

で。
けなしたくて、ワルクチ言いたくて、吐き捨てたくてたまらん人は、それはそれでいんですが、だったらそれなりにその対象者についてある程度正しい情報を、持っていたほうがいいのではないでしょかね、という事例に、先日、遭遇致しました。

わたしは酒井順子さんがわりと……と言うかかなりすきなんでありますが、その酒井さんについて
「どうせ『負け犬の遠吠え』書いた三流主婦ライターと同じヤカラの小遣い稼ぎだろ」

という一文を目にしたわけであります。
うーん。
三流か否か、についてはなんともおもわないのですが、でも酒井さんは『主婦』じゃない。
そこんところに、ツッコミいれたくて仕方なくなりました。
『負け犬』を、どの程度読んだのか、はたまた読んでないのかはわからんのですが(なんせこの一行だけしか酒井さんに関しては書かれてないから)、でもやっぱり、この間違った認識のまま、プロのもの書きに対して
『小遣い稼ぎ』
と切り捨てる一文には痛快さは微塵も感じられませんです。
逆に、同じように酒井さん嫌いの同志の方にも
「いや、ちょっとそこ違うけど……」
と、引かれてしまうような気さえするのです。

おそらくこういう場合の逃げ口上として
「だって嫌いだからちゃんと読むのもイヤだし、本人のプロフなんて興味ないんだもの」
てのがあるとおもわれますが、でもそれ言ったら間違いなく
「じゃあ知りもしないで偉そうなこと言うな」
の総ツッコミをくらいますから。
それって、たぶんすごくイヤだとおもうわけですよ。
自身の嫌いな作家のファンにやかましく反論されるのって。

だったら最低限の正しい情報を仕入れて、それをもとに毒吐きしないと。

もし今回の一文が
「どうせ『負け犬の遠吠え』書いた三流ライターと同じヤカラの小遣い稼ぎだろ」

だったとしたら、わたしも普通にスルーできたとおもうのですよ。
けれどもたったひとつの“主婦”という単語が入ってしまったばっかりに、こうしてネチネチと書くほどにイラッとさせられたわけで。
なので、どんなに嫌いでも、ネットで悪く言いたいときは、やっぱり正しい情報は持っていないとあとあと面倒なことになりますよね、という建前的なことで締めくくりますが
「だって“主婦”が『負け犬』という概念で書くわきゃないじゃん。それじゃあ、成り立たないんだから。あの本の根本を理解してないというか、読んでないのがまるわかりで、そのくせ何をもってして『三流』って言うんだよ」
というのがわたしの本音であるのは、みなさんにはもうご理解頂けていると存じます。
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