友だちになれないかも?
評価:
酒井 順子
講談社
¥ 1,470
(2010-05-28)

『負け犬の遠吠え』を読んでから、わたしは酒井さんと友だちになりたいものだと、結構長いあいだおもってきたのですが、この、『その人独身?』から始まる【週刊現代】で連載しているエッセイを集めた単行本を順次読むにつけ、最近は
「うーん。仲良しになれないかも……」
そう感じることが多くなりました。

確かに鉄道好きだし、『枕草子』好きだし、ほかにもいろいろ共感できる感覚を持っているように見受けられるのですが、根本的な部分が、かなり違う、ということに気づき始めました。
しかもその“根本的”なことってのが、けっこう友だちつきあいをするうえでかなり重要なポイントである部分だったりしているので
「これは、まてよ? 近しいようで実は遠い世界の人、というパターンかも?」
てなふうになりました。

それの最たる部分が
【ずっと女子高のノリ】
というところ。
ご自身の著にあるので間違いないとおもいますが、酒井さんは都内の女子高のご出身。
しかも、かなり特殊な校風の学校だったらしく、それはわたしのような、地方の、フツーの公立高校出身には計り知れないもので、そのノリのまんま、オトナになられたような部分があるようです。
なので、同い年のはずなのに、わたしには少々ついていけない感覚であるのです。
下ネタ好きだったり、人の粗探し好きだったり……。

どちらもエッセイストには必要な要素なのかもしらんのですが、でも、それが無くてもエッセイは書けるともおもう。
事実『負け犬』には、ほとんど無かったではないですか。
掲載誌が【週刊現代】だから、だとしたら、それはそれでモノ書きとして素晴らしい能力ですが(読者層にネタと文章を合わせられる)、わたしは残念、としか言えないです。

『おばさん未満』も『わたしは美人』も、面白かった。
どうか【週刊現代】向けの書きかたはもうやめて、従来の(と、わたしが信じている)酒井さんの文章に戻ってください。
でないと、次の単行本は、もう買わないとおもうのです。
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