大雪の記憶。
ニュースで報じられておりますように、本日東京大雪です。
(↓こんなかんじ)









ツリーはとうぜん見えません。
3連休を狙って展望台に申し込んだ方たちには気の毒ですが、天候、こればっかりは。
人知の及ばないところでございますよ。

わたしとしてはこのくらいの大雪、何年かにいっぺんは経験してきた記憶があるのですが、オカンがね。
ずーと雪に無縁の静岡で暮らしてきたオカンが
「こんなの初めてだわー」
と喜んでるやら困ってるやらですよ。
そんなオカンに話してやろうと思い出したのが、今日をはるかに凌ぐ大雪が降った日のことです。


あれは20年前。
同時勤務していた会社には、順番で土曜出勤の日があり、ちょうどその大雪の日がわたしの出勤日でありました。
朝起きたらもう雪はだいぶ積もっていたので、地下鉄が停まってくれてたら出勤しないですむなあ! と期待していたのに、わたしの利用路線はフツーに運行していたので、しかたなく勤務地に向かいました。
それは麹町〜半蔵門エリアでした。
そして最寄り駅の地下出口から地上の世界に出たわたしは、目を疑いました。

真っ白!

もう、何も見えないほど純白の世界がそこにはありました。
目の前を横切る雪――それは吹雪と定義づけされるもので、わたしの視界を完全に遮っています。
これでどうやって会社まで行けと……??
しばし呆然と立ち尽くしましたが、でも行くしかないであろうと、24時間闘えますよ的な○ゲイン精神でもってわたしは会社のある方向へ向かって一歩、踏み出します。

ズボ!

足が、ふくらはぎのあたりまで埋まりました。
んなアホな!
ここは東京の千代田区だぞ!! 苗場とか湯沢とかのスキー場じゃないぞ!
わたしは両手をじたばた振り回し、雪に取られた足を抜きます。
そして反対の足を前に……。

ズボ!! →両手バタバタ→足を抜き→前進→ズボ!!!

この繰り返しにて、わたしはよろよろと会社に向かって歩みました。
横殴りの雪は容赦なくわたしに叩きつけられます。
遭難する、とほんとにおもいました。都心の一等地で。
まさに『八甲田山』の
「天は我らを見放したか」
状態でした。
それでもわたしは雪の中を、もうほとんど泳いでいるかのように進み、なんとか会社にたどり着いたのでした。

その日は夕方まで雪が降り続いたのですが、不思議とどうやって帰宅したのかは覚えていません。
ただ、それだけの死ぬおもいで出社したわたしに、他部署の出社当番のひとたちが
「休んでもよかったのに」
と言ってきたのには全身脱力したことを覚えています。
この2年後に、わたしは会社を辞めました。
そんな大雪の記憶話でした。


(その日のニュース)



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