マヤ、お演(や)りなさい!
なんかちょっと血迷って申し込んだらチケットが取れてしまったので、行ってきましたとも。

【舞台・ガラスの仮面】

友人から『大人計画』と『新感線』のコラボ舞台のお誘いを受けて、それを断ってさえいたのに、こっちには来てしまう原作ファンの悲しい性(さが)ってやつですよ。
嘲笑ってやってください。


ということで。

これまでこの作品はアニメになったりドラマになったり、能にもなったり(観たなぁ。ぜんぜんわからんかったが)もちろん舞台にもなってましたが、今回はそれまでよく取り上げられていたエピソード(だいたい『奇跡の人』前後)ではなく、マヤが芸能界でスターになったのに乙部のりえのワナにはまって表舞台に立てなくなり、どん底に落ちてから這い上がって『紅天女』に挑戦できる、とこまでの物語です。
ようするに、わたしが『がらかめ』でいちばん、何度も何度もあほうのように貪り読んだところなのです。
だから観たかったの、舞台! どうしても!
なので、せりふのひとつひとつ、場面(シーン)のあれこれ、どこをとっても
「うほっ(はぁと)」
でありました。
ただね、ただ、幕があいてしばらくは、マンガのせりふって、実際に言葉するとけっこうこっ恥ずかしいのね、という感覚がなかなか拭えないので、原作読まずに行くと世界に馴染むのに苦労するかも、です。
特にキャラたちのモノローグ(独白)を声に出して演じると・・・・・・ちょっとお尻がむずむずする〜のでした。


逆に嬉しかったのは、原作の時代背景をちゃんと踏襲してくれているところ。
連載開始が1976年(昭和51年)なので、マヤたちの生活する日常は“昭和”で埋め尽くされています。
最近の連載でこそようやく携帯電話が登場しましたが、今回の物語が連載されていた当時はまだそんなものはありません。
電話は有線で黒電話。そして外からかけるときは公衆電話(しかもピンク!)。
これをちゃんとそのまま再現してくれています。
若い人には違和感ありまくり、でしょうが、我々には懐かしくもまた
「そうよ、これこれ!」
なジャストフィット感。
さらに感激するのは、原作でキャラたちが着ていた洋服をかなり忠実に再現してくれていること!
亜弓さんの現実らしからぬお嬢様服はもちろん、マヤの微妙なセンスの私服も、舞台での衣装も美内先生がデザインしたとおりで、嬉しいことことのうえありません。
原作のコマを参考に、型紙起こして裁断して縫製した衣装さんに、惜しみない拍手を送りたいです。


キャスティングも、よかったです。
月影先生はドラマ版の野際さんを超えるひとは居ないだろうなぁ、とおもっていたのですが、今回の一路さんも素晴らしかった!
元タカラジェンヌ、という経歴はダテじゃあありません。まさに“大女優の貫禄”。
そのオーラがびんびんに出ていて
「おおっ、月影先生だッ・・・・・!」
と圧倒されます。
そして亜弓さんのマイコさん。
私的イメージは仲間由紀恵系の美人顔だったので、舞台を観るまで
「う〜ん」
でしたが、いやいや、ちゃんと亜弓さんだった! 見誤っていてごめんなさい。
それから真澄さま役の小西さんと桜小路くん役の浜中くん。
わたしは初めて観る役者さんとアイドルでしたが、それぞれのキャラの空気をきちんと纏っていて
「なんか違うなぁ」
感が無かったです。
それと、びっくりするほど原作どおりの水城さんを演じた東風さん(個人的には真中瞳、のほうがしっくりくるんだが。@電波少年世代)。いやあ、最高でした。
水城さんて、実は重要なストーリーテラーでもあるので絶対に欠かせないキャラだから、ヘタなひとが演るとイヤだなぁ、と心配していたのですが、まったくの無問題(もーまんたい)。
というかもう、水城さんは彼女以外演じられないのでは?(ちょっと大袈裟かも)

そしてやっぱりマヤ役の貫地谷しほりさん!
ドラマの安達祐実のマヤは、彼女の個性が強すぎるなぁとおもって見ていたんですが、今作の貫地谷さんにはそういう部分が無くて、素直にマヤに見えました。
所作もちゃんとマヤになってて、ああ、リアルにマヤが居たらこうだよね、という。
亜弓さんのマイコや、真澄様の小西さんと並ぶとちゃっちゃいのもいかにもマヤ、という感じがすごくよかったです。
カーテンコールでダッシュしてハケていくとこがちょう可愛いのでありました。


さいごに。
舞台作品としてみると、説明せりふが多くてちょっと残念な部分もありますが、でも原作ファンとしてみたらじゅうぶんに満足できる作品でした。
そしてロビーにはお約束のものが。

やっぱり『がらかめ』ならこうでなくちゃね!!



【今作でワンシーンだけでも取り上げられた原作使用舞台劇】
・若草物語
・天の輝き
・シャングリラ
・カーミラの肖像
・夜叉姫物語
・女海賊ビアンカ
・ジュリエット
・ふたりの王女オーディション用『毒』と『感動を生む』
・ふたりの王女

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