天地初めて發けしとき。


今回の奈良紀行メイン・イベントのもうひとつがこちら。
正倉院の奈良時代よりも遙か昔に遡った、この国の成り立ちを記した書物についての展示企画。
あたりまえといえばあたりまえなのだが『古事記』原本が残っていないことに始まり、書かれた時代の遺物も在るわけもなく、なので展示物は“『古事記』に所縁の品々”。
それでも古墳時代の勾玉やら埴輪、銅剣とか、国宝・七支刀などはやはり存在感抜群。

奈良で見るものって、たいていが『飛鳥時代』、『白鳳時代』、『奈良時代』、時々『古墳時代』という判定が付いてるから、『鎌倉時代』とか見ると
(たいしたことないなー)
なんて罰当たりに感じてしまうのだが、この展示会には『平成』の年代表記もあるから、本来は素晴らしい美術品なのに
(なーんだ、現代じゃん)
などともっと罰当たりな感覚を抱いてしまったりして反省。


ところでみなさんは『古事記』を読んだことがおありで?
無いとしても、『因幡の白兎』と『八岐大蛇』のお話はご存知でありましょう?
または『海幸彦と山幸彦』。
これらの物語のおおもとは『古事記』にあります。
それに【ヤマトタケル】、【天孫降臨】、【イザナギ・イザナミ】という言葉を、一度は耳にしたことがあるかと。
サッカーファンだったら【ヤタガラス(八咫烏)】。
これらも『古事記』にあります。
あと、現在若いおなご衆に恋愛のパワースポットとして人気の出雲大社も、『古事記』に所縁の場所ですし、昨年に式年遷宮で話題だった伊勢神宮は言わずもがな。
そんなこんなで、読んでいなくとも『古事記』は我々の生活のおおもとの部分に静かに係わっているのです。

それと『古事記』は現代のエンタメの元祖でもありますですよ。
SFであり、ヒロイックファンタジーであり、メロドラマであり、RPGであり、バトルものであり。
マザコン・シスコンの暴れん坊の始祖が居るかとおもえば、美少年・女装キャラのはしりも居るし、ブスを差別してしっぺ返し喰らう男も居る。
たいへんにおもしろいです。
マンガもいっぱい出版されているので、一度は読んでみてくださいませな。



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