春のうららの。
うちのオカンがテレビから仕入れる情報のその多くは、わたしをうんざりさせるものなのだが(なんちゃらというイベントやってるからそこへ行きたい、とかそんなんばっかりだから)時には
「ほほう」
と感心させられるものも、あるのである。
例えば『徳川家康公400年祭』で意気込んでいる日光東照宮と東武鉄道がコラボした『日光詣スペーシア』。
キンキラキンの塗装もまばゆいこの特急に、最寄りのとうきょうスカイツリー駅から浅草までのひと駅区間であれば、特急料金不要で乗れる、というネタはまさに
「ほほう」
なのであった。

ということで、せっかくなので乗りに行くことに。
けれど惜しいかな、春なのに曇りで寒い昨日。見頃の桜もどんよりと冴えず、風情半減、であった。
でも電車には関係ないので、金色ボディーのスペーシアに乗ったったのである。




ひと駅とはいえ、実はこの区間は電車の速度がとてものろい。
浅草駅の構造と、隅田川を渡る鉄橋があることが要因かとおもわれるが、とにかくゆっくりと進むので、車窓の景色をじゅうぶん堪能できるのだった。
こういう景色もよく見えるのだが、まあ、すごい人出であることよ。のぼりくだりの舟人もラッシュではないか。
したらオカンが
「帰りにはあそこ通って帰りましょう」
などと恐ろしいことを言う。
堪忍してくれよー、とおもったがまあ、人を見ずに桜に集中すればいいかと、OKした。
春だしな。
なので浅草に着いてからはベタな観光客になりきったのだ。
(そのまえにスペーシアもちょっとだけ)





まずは王道浅草寺。
こちらも桜満開、春満開。
晴れてたらさぞやきれいだったろうなぁ(花粉症にはつらいけど)、と残念におもう。

境内の桜は染井吉野だけではなく、もっとピンクが濃いものも咲いていた。


ところで浅草寺には、有名な本堂のほかに『伝法院』という講堂がある。普段は公開していないのだが、時々特別公開してくれていて、ラッキーなことに昨日はその期間であった。

「しだれ桜が満開です」
を2回もアピールしているところを見ると、かなり大事なことなのだろう。
オカンも
「滅多に見られないから寄りましょう!」
と言うので、入った。
正直、大絵馬寺宝はどうでもよかった(罰当たり)ので、庭園に直行。
欧州(主に英国)の庭園もすきだが、日本の池泉回遊や大名庭園はもっとすき(枯山水はあまりこのみではない)なので、密かに鼻息が荒くなっていた。

うーむ、こういう“静謐”という言葉が似合う庭。
もっと混雑しているかとおもいきや、そうでもなかったので嬉しい。
みなさん、都内の風景ですよ? 
素敵ねぇ。
うっとりしつつも歩みを進めると、見えてきた、しだれ桜。





お見事、としか言えない美しさ。
返す返すも晴天でないのが口惜しき哉。

美しい風景を撮ると、たいした技術(テクニック)もないのに写真がいい感じに仕上がってくれるのもまた嬉し。



だもんだから、きっと誰かが
「ほーら、こういうの撮りたいでしょ?」
てな意図で置いたに違いない、つくばいの乙女椿をやっぱり撮ってしまった。
はっはっは。


こののちは、行きしに見た隅田川沿いの桜並木の下をそぞろ歩き。





花粉症だから、というので墨田区に住んで30年近く経つのに桜の季節にほとんど散策したことがなかったわけだが、たまにはいいかもしれない、とおもった。
ついでに、やっぱり晴れてればなー、とも。
でもそしたら帰宅してからが地獄だろうけどもね。


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