Money is all.
第一作目は時々ある【カバー買い(CDのジャケ買いと同義語)】だったんだけど、かなり面白くて、続編があったらいいのになぁ、とおもってたら出た!
やったあ!!
てんで、すぐ買いに行った。

わたしは基本的に本には「癒し」を求めているので、妙にリアルで、人間のどろどろした闇の部分を掘り下げて書かれたものだとげんなりする。
それがまだ「ミステリー」とか「刑事もの」だったらがまんして読み進められるが、恋愛ものやお仕事ものでそのへんをぐりぐり抉るように書かれているともうダメで、読むのをやめてしまう(なので男性作家の企業小説は読まない)。
本作は、そこそこ人間関係のめんどくさい部分を扱っているが、とことんまでリアルでないので安心して読める。
とはいえ第二作目は前作に比べて「どろどろ」度合いが少し増してて、ちょっと
「うう・・・・・・」
になるところもあったけど、最終的にはホッとできる着地点におさまったのでよかった。

しかしほんとに「会社」ってのはとことん『人間関係』でできているんだなぁ、としみじみ感じる。
いや、人間が「生きている」ことの基本が『人間関係』なのだろう。

本作の主人公である森若さんは、そんな煩わしく面倒くさい『人間関係』を最低限ですまそうとしているひとだ。
しかもそのためにガチガチなルーティンにこだわっている。
わたしも必要以上の『関係』を持たないでいいように生きたい、と願ってはいるが、おもうようにいかないのも人生で、でもその反面、楽しいこともあったりするから「ひとりでいいのよ」と「でもひとと交わるのもなかなかおもしろい」の相反するゾーンを右へ左へ、フラフラしながら生きている。
ので、森若さんのように徹底したひとがちょっと羨ましいところもある。
でも彼女はそういう生活をしているわりには、会社で「怖い人」と評されることに対して苛立ちを覚えたりする“矛盾”も抱えていて、親近感が湧く。
だけど実生活で森若さんが同僚(後輩)に居たら、あんますきじゃないとおもう(笑)。
腹にイチモツありすぎて隙がないというか、何考えてるかわからないから。
まあきっと森若さんもわたしのことは
「営業部事務職の北村さんは、あけっぴろげと言えば聞こえはいいが、いい歳して腹芸のひとつもできない、見ていてイラつくほど不器用な人だ。わかりやすいのはありがたいが、時々は本気でバカなんじゃないか」
とおもいそう。

ま、よーするに「物語」のひとだから、安心して読める、てことで。


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