別色。

『ガラスの仮面』劇中劇の『忘れられた荒野』で、演出家の黒沼龍三が同じ脚本でも演出を変えればまったく違う芝居になる、みたいなことを言って実際に上演して好評を博したわけだけど、今回の『髑髏城』は、まんまそれだった。
前回の “シーズン花” 版がいうなれば正統派舞台演劇で、そのかわり新感線らしさが少し足らなかった部分もあったのに対して、今回の “シーズン鳥” 版は正統派新感線。
歌あり、ダンスあり、そして笑い多めにあり、で、ファンが
「そう、これこれ! これなんだよね〜」
ムヒョー! となるであろう舞台になっていて、ほんとに演出でガラリと変わるんだなぁと実感したのであった。

わたしはどっちかというと今回の “シーズン鳥” のほうがすきかな。
なんせやっぱりテンポがよい。
上演時間は “シーズン花” より長いらしいんだが、ぜんぜんちっともそんなふうに感じないくらいに小気味よく場面が進んでたもの。

でもって “シーズン鳥” の見せ場と申せばそれはもう、早乙女・蘭兵衛 vs 森山・天魔王の殺陣対決! でしょうな!!
以前、早乙女君が新感線の舞台に出た時も書いた気がするが、とにかく彼は所作と殺陣が美しい、舞台映えする役者。
今回の演者のなかでもそこは群を抜いていて、圧倒的ですらあった。その彼とガチンコで殺陣を繰り広げた森山君は、きっと血のにじむような努力をしたに違いない。
それほどにあのシーンは迫力と鬼気迫るものと、そして触れれば切れそうな緊張感があって、おもわず息をつめて見てしまったのだった。
ほんとうに素晴らしいシーンだった。

そしてやはり、座長(主演)の阿部サダさん。
『髑髏城』史上最年長で捨之介を演じたそうだが、いやいや。
じゅうぶん素敵な捨之介でしたよ。
そりゃたしかに “シーズン花” 版の小栗君にはさせられない格好もしてたけど、後悔の十字架という過去を背負ってる影あるところや、アホのふりしてるところは阿部さんならではの捨之介で、とてもよかったっす!


さて次の “シーズン風” では、生瀬さんと向井くん、そして田中麗奈ちゃんが観られるのが、今から楽しみなのであーる!(楽しみにし過ぎて “シーズン鳥” のキャストを風版と思い込んでたことはないしょだ)





SHIN-KANSEN comments(0) trackbacks(0)
Comment








Trackback
この記事のトラックバックURL: http://hikigiwa.setogiwa-anex.coolblog.jp/trackback/6682
Text:©2004 瀬戸際日記Neo.
<< NEW | TOP | OLD>>