態度とスタイル。



実はこの競技(スロープスタイル)を観るのがすきだ。
前回のソチ大会の時、漫然とテレビで観ていたのだが次第に
「なにこれ、おもしろい」
すっかり夢中になってしまったのだった。
なので今回は楽しみにしていた(実施日が土曜だったのはありがたかった!)。

結果、日本の若いふたりの選手は残念だったけど、競技そのものはやっぱりおもしろかった。
しかも今回のコース、かなり難易度高そうで、通常の大会では上位に名を連ねる(らしい←実況の受け売りだから)選手たちも、1回目の滑りでは転倒や着地ミスからのスピード不足によるコースアウト連発。
それにハラハラしっぱなし、てのも観戦する甲斐があるってものだった。


ところで。
スノーボードといえば思いかえされるのはバンクーバー大会の時の「腰パン騒動」。
わたしも当時は「彼」を「みっともない」とおもった側だったし、いまでも「腰パン」スタイルはきらいだ。男のパンツの一部なんて見たかないから。
なのに今大会もそのスタイルで滑ってる選手も少なくなく(でも大半は防寒対策で腰を覆っていた)、パンツのゴムが見えちゃったりしていた。
でも、なぜだろう。
8年前よりは嫌悪感がかなり薄れていた。
わたし自身が年取って丸くなったせいもあるかもしれないが、やっぱり競技の認知度が高くなったことと、選手たちの態度が当時の「彼」とはまったく違う(ようにふるまえる)から、というのもあるのではないかとおもう。

上に貼りつけた記事のインタビューを読んでもわかるように国武選手の話し方はとても「大人」だ。
「言い訳になるから言いたくない。実力です」
なんて、逆にいい歳こいた大人でこんなに潔いこと言えるひとがどんだけ居るだろうか? てなくらいだ。
そして国武選手の競技に臨んだスタイルは、いわゆる「一般的なスノボファッション」なので、全体的に「ゆるい」し、惜しくも8位だった大久保選手に至っては妙な三つ編みみたいな飾りを付けてて
「なんで?」
だったけども、「態度」はとてもきちんとしていた。

この「きちんと」という部分が、実はとてもたいせつなのではないか、とバンクーバーから8年経って、改めて感じた。
「スタイル」はスノボ世界の、ゆるい・着崩し・だらしないファッションでも「態度」がきちんとしてれば、多くの年配者は、やかましく責めたてたりしないのではないか、と。
そりゃ眉をひそめることもあるだろうけど、8年前の「彼」に対してしたような大激怒は、しないとおもう。
わたしだっても、スノボ選手だけじゃなくスケボ選手たちのインタビュー映像などを見るうちに、たとえスタイルが「チャラ」くても、受け答えが「きちんと」していたことが記憶として積み重なり、ひいては今回の観戦中に、以前ほど「腰パン」に対する嫌悪感が薄れていたことに気づいたくらいだから。
やはり「きちんと」した態度、というのは大事なのだ。

ということを、若いひとには伝えたいとおもった。


しかしスノボ(とスケボ)の技の名前の難解さはフィギュアスケートに慣れてる身からするともう少しわかりやすくしてほしい、とおもう。
「こーくすくりゅーてんえーてぃー」
っぽいことばっかり連呼されても「?」だらけだ。
(そういうのを全部勉強して理解して実況してるアナウンサーはとてもえらい)


※バンクーバー大会時の「腰パン騒動」がわからない人は、ぐーぐる先生に訊いてください。

時事刻々刻々 comments(8) trackbacks(0)
Comment








>juju様

むむむ・・・ご自宅に『鬼平』が揃っているのに読んでいないということは、はやりエンタメ系は苦手かもしれませんね。
だとしたら専門書や実用書がいいのかも(幸ちゃんと同じタイプ)。

from. 夏葉 | 2018/02/18 17:42 |
何度もしつこくコメントしてすみません。

徒然草は本当にいいアイディアだと思って、それにさせて頂きます。
鬼平は全巻持っているのですが、手にも取りません。
親は本好きなのですが、残念ながら遺伝してはくれなかったようです。
from. juju | 2018/02/17 23:04 |
>juju様

すんません、ちょっと逃げた感ありの回答になってしまいました。
本を他の人に薦めるのって、本当に難しくて・・・。
レス書いたあと『鬼平』でもよかったかなぁ、とちょっとおもいました。
なのでエンタテインメント系なら池波先生の『鬼平犯科帳』を挙げておきますので『徒然草』を嫌がられたら『鬼平』をどうぞ。
完結はしていませんが、短編連作なので、どの巻を読んでも大丈夫です。
from. 夏葉 | 2018/02/16 22:02 |
古典ですか
全く考えにありませんでしたが、
それもありだと、納得してしまいました。
確かに中学校の教科書に載っていて定期テストのためだけに読んだのと、
今読むのとでは全然違うと思います。
ありがとうございました。
from. juju | 2018/02/14 20:48 |
>juju様

うわぁぁああああ! やってもた!
たいっへん失礼いたしました!!
読み間違いておりました、申し訳ございません!

大学にご入学、ではなくご卒業、でしたね。
ほんとにもう、いちばん大事なところをなんで逆におもいこんでしまったのか・・・お恥ずかしい限りです。
どうかお許しください。

で、本題ですが。
そうなると先に挙げた本はまったく読んで欲しい意味が違うのでナシ! にしてください。

しかしこの春大学を出る、もう立派な成人の若者、にお薦めの本となるともっともっと難しいですね。

ではこの際、古典をご提案してみましょう。
吉田兼好の『徒然草』(現代語訳)。
今でいう「意識高い系」を拗らせたおっさんの、鋭いたわごとがつづられた随筆ですが、兼好の言葉から、息子さんがこれから先の人生でぶつかる様々な理不尽や壁や不条理にどう向き合っていくか考えるときのお役に少しでも立てたらいいなあとおもいます。
from. 夏葉 | 2018/02/13 23:27 |
早速のお答えありがとうございます。
まず私が読んでみたいです。
ただ18歳ではなく、
浪人もしての大学卒業なのでそれよりずっと上なのですが、
その年齢にも合う本でしょうか?
from. juju | 2018/02/13 00:13 |
>juju様

自身の若いころを振り返れば「きちんと」の基準がわからなくて、理不尽に感じることも多かったです。
それをおもうと、具体的に伝えていくのも年寄りの役目かな、と感じるようになりました。
ここをどれだけ若い人が読んでくれているかわかりませんが、すこしでも伝わればいいなぁ、とおもっています。

ところでお訊ねの本の件ですが。
18歳の男子にお薦めする、となるととても難しいですね。
もう自我や好み・嗜好もしっかり確立されているでしょうし。
なのでエンタテインメントではなく単純な「読み物」にしてみました。
2007年に「読・読」カテゴリで感想を書いた『最高学府はバカだらけ』などはいかがでしょう。
当該記事URL⇒http://hikigiwa.setogiwa-anex.coolblog.jp/?eid=4771
大学に通う意味を、いろいろ考えてもらえたら幸いです。
ただ、まだ販売しているのかどうか? が心配の種です。
from. 夏葉 | 2018/02/12 14:23 |
時代が変わっても「きちんと」というのは大事なことで、
能力以外のところで評価されるのはもったいないということに
若い人も気が付いてくれるといいですよね。

ところでこのブログの内容とは全然関係なくて申し訳ないのですが、
たくさんの本を読んでいらっしゃる夏葉さんのお知恵をお借りしたいのです。
この3月に長男が大学を卒業するのですが、
その時に贈るお勧めの本はありますか?
ちなみに、小学校卒業の時は森絵都さんの「カラフル」を
中学校卒業の時は重松清さんの本を
高校卒業の時は夏目漱石の「坊ちゃん」を贈りました。
最低でもこれくらいは呼んでほしいという親心でしたが、
読んだかどうかは疑問です(笑)
今回の返信でなくてもかまいませんので、
もしいいのがありましたら、よろしくお願いします。




from. juju | 2018/02/12 00:20 |
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Text:©2004 瀬戸際日記Neo.
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