ディア・クイーンエリザベス。


たいへんに素晴らしいドキュメンタリー番組だった!
異国である日本の弩庶民が窺い知れない英国君主の「即位」にまつわる多角的視点からのエピソードを交えて紹介していて、とても見応えがあった。
わけても「即位」なさったとうのご本人であらせられるエリザベス女王が、おひとりでテレビのインタビューに応じている、という状況が凄かった。
こんなこと、日本ではぜったいにあり得ないだろう。
しかもそのインタビューから垣間見える女王のお人柄がめちゃくちゃ素敵。

凛として気品にあふれているのはもちろんなのだが、驚くほどお茶目で天真爛漫にインタビュアーの問いかけに対して、時に辛辣に時に洒落を効かせてお答えになっているのだ。
たとえば大英帝国象徴の王冠についてる大きなサファイアを
「これがついてるほうが正面とわかって便利なの」
とか言っちゃうかとおもうと、戴冠宝器の王冠のトップで揺れている真珠を見て
「寂しそうだわ。本来は生き物なのよね」
などと仰る。
たいへんに「人間らしい」。
世界に冠たる『大英帝国』を統治する君主であり、その責任と重圧ははかりしれないものがあるだろうに、そんなものは微塵も感じさせない、どころか親しみしか沸かないインタビュー映像だったので、なるほど王室の内情はどうあれ、女王個人を英国民が慕うのももっともだと感じ入った。

また、番組のメインテーマである『戴冠式』に対する英国民の並々ならぬ意気込みが半端ない。
式場のウエストミンスター寺院を改修するのに構内に貨物列車のレールを敷いて資材を運び込んだり、リハーサルをこれでもかというくらい実施したり、今でいう「準備委員会」会員のひとりが休暇を取ったら委員会の長が休暇先まで連れ戻しに行ったとか、ありとあらゆることが庶民の常識の範囲を軽く飛び越えている。
つか、その庶民だってもあーた、パレード予定の “公道” 沿いに千人単位座れる観覧席(桟敷席っぽい)をつくってしまうくらいのハイテンションぶりだからどっちもどっちなんだが、とにかくそれくらい女王の戴冠式は当時の英国民にとって『最重要課題』だったことがわかる。

これが日本の場合だと、たとえば今上さんの即位は国民の大きな関心ごとだったけど『即位の礼』そのものは、九重の奥深いところで執り行われ、もちろんテレビで中継される−なんてことはなく、やはり庶民からとおい雲上の話しのように感じられてしまったものだった(それは我が国の伝統だからけっして悪いことではない)ことを考えると、君主と国民の距離・関係性の違いが浮き彫りにもなって、ここもおもしろい部分だった(英国はロイヤルファミリーも平気でパパラッチするしね)。

あとは、とにかく女王のまわりのものがなにからなにまで煌びやかで美しいことにうっとりした。
宝石類はじめ、衣装も馬車も、ウエストミンスター寺院も、すべてが豪奢で華麗で優美。
さすがさすがの「英国王室」と感服するしか、なかった。
いや、いいものを見た。目の保養であった。

さて、その女王のお孫様であるハリー王子が昨日ご成婚。
中継見たけど、これまたフランクでカジュアルな、素敵なお式だった。
メーガン妃のドレス、よかったわぁ〜(なんか英国王室ファンになってないか、わたし)。

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