平成の後ろ姿。
ネットニュースの速報でこの一報を目にしたとき、からだの芯の部分にちかいところが「ざわざわ」した。
でも理由はわからなかった。
なぜこのニュースに、こんなに動揺するのか。
今もわからないが、もしかしたら『7人』という人数なのかもしれない。
この教団が殺した人の数はもっと多いのに、いちどに『7人』執行された、ことに少ながらずわたしは恐怖に近い感覚を覚えたようだ。

いちいち断り書きをするのも妙だが、私は別に強固な【死刑反対派】ではない。
かといってもろ手をあげる【賛成派】でもない、という玉虫色の日和見ゾーンをうろうろしている実に日本人らしい日本人なのだが、『7人いっぺんに』の部分が、なぜかわたしの感覚をざわつかせたのだ。


《地下鉄サリン事件》については、わたしもその日のことを忘れまいと、2005年には『1995年3月20日を風化させないために書いておく。』というエントリも書いている。
それだけ世間に与えた衝撃は大きかった。
そして結局「なぜこんな事件を起こしたのか」の真相は明かされないまま、彼らは死んだ。

彼らが起こした事件の、これまで報道された部分だけをつなげると一部「絶対的存在を盲目的に信仰し、かつその威力に支配され、異論も唱えられず非道に手を染めた信者たち」という構図が見える。
教団を、教祖を、自身たちの居場所を守るために、言葉を言い換え、理論をすり替え、凶行を凶行とおもわないようにして “その作業” に臨んだ―。

なんだか似たような見解を最近も書いた気がする。
腐ってる組織、てのはみな同じ道を辿るものなのだろうか。

今日、刑が執行された元信者たちのほかに、あと6人の死刑確定受刑者がいる。
たぶんこの6人にも遠からず刑の執行は為されるのだろうが、それでも事件が終わったわけではないし、きっと「終わり」は来ない。
でも、事件を企てた者と実行した者たちはこの世から消える。消えていく。
なんともいえない消化不良にも似た「ざわざわ」。
根拠を説明できない、腑に落ちない感覚。

これはなかなか折り合いがつけられない。






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