王様を外に出さないでください。
古傷が痛むCMに遭遇。

これまで流れていたシリーズには、まったく、これっぽっちも傷に塩を塗られたりしなかったのに、今回見たヤツにはどーにもこーにもまこっちゃん、過日ぶつけられたカバンの痛みが、我知らず、甦っちゃいましたですよ。

えーと、なんてコピーだったっけかなぁ……。
なんかねぇ、すんげームカつくヤツだったんだよねー。

あ、そーだそーだ。

【我が家は今、小さな王様に占領されています】

だ。

あのー、CMそのそものは別に悪かないんだけど、なんでこの言葉を選んだかなー、コピーライター。
『小さな王様』。

いや、そのとおりだとおもうよ。
現代ではお子は昔よりもはるかにたいせつ。一部では“究極の贅沢品”とか書かれちゃうくらい、お子を持って育てるのはたいへんで、だからこそこう言いたくなって、じっさいにおもってる親御さんは多いでしょうよ。
でもそれ、公共電波で肯定しないで!
お願いだから。
でないと、ただでさえ王様のまま町に出てきたお子が、ひと様に迷惑かけて、そのオヤは
「子どもがいないと母親の気持ちが理解できなくて、ちいさなことにもイラつくのね」
とか言ってんのが、ますます増長するから!!

つーか、すでに王様のまま成長して社会に出た連中が世間に多大に迷惑かけてるんだから!!

CMそのものは悪かない、とか言っといてすいませんけど、あの映像だってもかなり問題だよ。
りっぱなおうちの広いリビングに出しっぱなしのおもちゃ。
ダイニングテーブルとおぼしきものの上に広げられっぱなしの教科書とノート。そして椅子の背にかけられたままのランドセル。
子ども部屋のベッドの下の脱ぎっぱなしの靴下。
お子の居る家庭ではありふれた風景で、微笑ましいんでしょうけど……これ、誰が片付けるの?
たぶん、ケーキこさえてるママ(と呼んでいるハズ)だよね?
……いや、いんだけど。CMだから。
でもさあ。
つい、その将来が想像できちゃうわけよ。
そうやって片付けはママにやってもらって、翌日の準備もしないで寝て、で、それもママがやっちゃうのかなー? 王様だもんね。
まあ、とにかく王様をたいへんに甘やかして頂いたおかげで、その王様が外に出たとき、女性はみんなママで、その他の周りの人びとを下僕とおもっちゃってるから、困るんですよ。

人を人とも思わず、ものごとが思いどおりにならなきゃキレ、ヘタすりゃ殺す――てのはいちばんタチの悪い王様だけど、ここまでしなくても、自己チューで、威張りンで、偉そしンで、片付けない、謝らない……なんて王様は、掃いて捨てるほど居るんだから。

だから王様が王様のまま外に出られると困るんだよね。
ちゃんと、ただの人、になってから出てきてくれないと。
そういう意味で、まるで『小さな王様』を奨励するかのようなこのコピーは、とってもいただけません。
親御さんたちには王様でも、わたしには王様じゃないですから。
そのガキの暴君ぶりに従順にならなきゃいけない理由なんぞは無いのです。

可能なら、ちょっとコピーを変えてくだされ。
(と、ここで言ってるだけですけども)

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にっしんのぼうけん。
ここ最近笑えるCMに出会ってなかった(逆にかつてないほど不愉快なヤツならあった。某ファミリーワゴン車のだ)けど、昨日、久々に大笑いできるCMに遭遇した。

【日清カップヌードル コロ・チャーシュー】

木村さんが肉体労働者ふうないでたちで、片手にカップヌードルを持ち、ただひたすら
「コロ・チャー」
「ごろうちゃーん」
「ごるごちゃーん」
と歌うアレだ。
カップヌードルに入っている四角いチャーシューが、大きくなった、というCMらしいが

そのチャーシューがコロコロしている⇒だからコロ・チャーシュー ⇒それってごろうちゃんとゴルゴちゃんと発音が似てね?⇒似てる似てる⇒じゃあそれでいこう!

という過程があったかどうかは定かではないが、そんな背景が見えるよな感じなところもまた笑えるつくりだったりする。
で。
このCMがながれ出したのが“この時期”てのが、これまた絶妙。
とは言え、これは狙ってそうなったわけではないので、偶然なんだけども。

いちいち解説するのもアホくさいが、このCM、何がおもしろいかってったら、木村さんが
「ゴローちゃーん」
と歌いながら、吾郎殿下の写真(?)を出す、ことのみに、ある。
言っちゃあ悪いが、ゴルゴちゃんはおまけだ。
【SMAP】というグループのメンバーが、同じメンバーの名前を連呼する、そしてそれがチャーシューに似てる、だからおもしろいんであって、たとえば他の『ゴロウ』という名前の有名人の写真では、ダメなのだ。
なんせこれは【SMAP】というグループが、多くの人々に共通認識を持たれている、ということを前提につくられているから。
すなわち
・SMAPというのは、5人組である
・木村も稲垣もその一員である
・木村がゴローちゃんと呼んだら、それは稲垣だ

というお約束があってこそ、ということ。
西城秀樹か郷ひろみが野口五郎の写真を持って
「ゴローちゃーん」
とやっても、一部の方々以外は
「なんで?」
だし、もっと突拍子のないたとえで言えば、ウチのセンセイが賢様か坂さんの写真で
「まさるちゃーん」
もしくは
「こうちゃーん」
とやったって、
「はぁああ?」
なわけである(チャーシューにも似てないし!)。

そう考えると、元ファンだから持ち上げるんでなくて、純粋にCMを見て
「うーん、やっぱりSMAPって凄いかも」
とおもったりした。
むろん、SMAPのことなんかほとんど知らない人もいる。わたしのエステの先生なんかその典型で
「あら、SMAPって5人だったかしら?」
と言ったりしたから。
でも、そういう人よりははるかに
【木村さんが「ゴローちゃん」と呼んだら、それは稲垣】
というお約束を理解できる人が多い(であろうと日清が判断した)ことが凄いよなぁ、だてに【国民的】という冠を付けられてないのだなぁ、と、大笑いしたあとに、しみじみおもった。
ま、そーいう理屈転がさなくても、あのCMはフツーにおもしろいのだが。




最後に。
“この絶妙な時期”に話が戻る。
この時期。
おりしもマスコミが
【SMAP】
を連発し、普段かれらにあまり興味が無かった人たちまでもが、改めて
「ああ、SMAPって……」
と注目し始めたこの時期に、それといわずとも、背後にでかでかと
【SMAP】
という看板を掲げたあのCMを、たんにそういう予定だったから、があっても躊躇せず流し始めた日清の冒険心というかチャレンジ精神というか、心意気は、たいへんにアッパレだと、おもった。
座布団5枚、あげたい。
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信長さん……!!
信長さんが3度目の登場!(@東京ガス/ガスパッチョ新CM

ウキャー!

喜んだのもつかのま、信長さんは
「本能寺へ戻る」
と言うのです!
ダメーー! そこへ帰らないでーー!!! 妻夫木くん、信長さんを止めてぇぇええーー!!!!

おもわずそう言いたくなってしまうほど、このCMの信長さんは愛すべきキャラクターでした。
勝手気ままなんだけど、どこかすっとぼけてお調子者、という雰囲気を、演じているピエール瀧さんが見事に醸し出してました。
わたしなんてすっかりこの信長さんのファンですものっ。

その信長さん、なんとすべてを察しているかのような表情(かお)で妻夫木くんの部屋から去って行こうとしているのですよ。
彼に形見だと言わんばかりに印籠(らしきもの)渡して。
くぅぅぅ……!!!(感極まれり)

妻夫木くんもそれをわかって、あえて笑顔で信長さんを見送るのです。
ああ、うるわしき友情。

せめてもう少し、信長さんには出てきて欲しかったヨーーーん。





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ブスのひがみも。
ここまでくると処置なし。
という話なのですが、いいですかね?
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いいぞ、その汗!
カネボウのボディソープ【ナイーブ】のCMが妙に気になっておる。
なんたってあの家族がイイ!
公式サイト(音声アリなので職場で開くときは注意!)によるとあの一家は“やんちゃ家族”というらしいが、なにがいいって、家族全員揃いも揃って

主役じゃない感じ

なのがイイのだ。
パパもママも美男・美女ではなく、ふと隣を見たら居そうな夫婦だし、息子のアツキくんもそれは同じ(娘のシオリちゃんだけ、ちょっと可愛い)。

よのなかの、ファミリーを主に据えたCMはどれもこれもエセっぽく、白々しくて厭味なのに、このやんちゃ家族には少なくともエセっぽさは皆無だ。
お風呂関連商品ということで、バスルームがきれいな、いい家に住んでいるのは画面的に仕方ないのであろうが、それもこの家族にかかると、必死で住宅ローンを払ってるんではなかろうか、という同情心のようなものまで湧いてしまうのも、パパの風貌に由るのが大きかったりする。

そしてこの家族はとてもまじめだ。

まじめに埋蔵金を探し、まじめに発明品に取り組み、まじめにダンスを練習し、まじめにヒーローになりきり、まじめに発表会での端役を演じる。
かっこつけたり、気取ったり、見栄を張ったり、洒落めかしたりしない。
なにより、汗をかくことを厭わない。

さすが
「いいぞ、その汗」
なのだ。


今後もちょっとズレたところで必死に汗をかくこの一家を、見続けたいので、このCMはもっと続いて欲しいのであるよ。



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ボクらの時代。
缶コーヒーの『ライディーン』もそうだったし
アルコール飲料の『ドリフ』もそうだし
健康促進飲料の『メーテル』もそうだし
あの【なっちゃん】のもやっぱり『スチュワーデス』だとおもうし……

それで今度は

『ヤマト』ですかーーーーッ!!!



つくづく。
“ボクら”の世代って、偉くなったんだねえ……。


かつてボクらを熱狂させ、楽しませてくれたモノたち。
それらに感謝の意をこめて、いまいちどよのなかにその姿を知らしめたい――なんてーことは考えてないとおもう。
ただ単に、
「使いたい」
んだと。
コンセプトとかコピーはあとからいくらでもこじつけできるから、とにかく
「ヤマト(ライディーンでもなんでもよい)が使いたいんだ!」
だけだと、おもう。

で。
そんな提案を受ける側のクライアントも、ボクら世代だったりするから
「ああ、いいですねー!」
なんて。
特に『ヤマト』は、ボクらより少しお兄さん・お姉さんのほうが熱中していたから余計に。

今回のANAの【旅割】に於いては、主役をデスラー総統にしてるあたり、ものすごくマニアっぽいし(もっとも古代君はもともと無理なんだけど。悲)、日本各地を観光旅行している“ヤマトの諸君”のなかに、ちゃあんと沖田艦長がいらっしゃるあたり、かゆいところに手が届く気の配りようで、ボクらが、感涙にむせんでしまうこと請け合い。

サンキュー、ANA!

というところか(だからってすぐは飛行機で旅なんかできないよ。来年のスマのツアーまで無理だ)。

とはいえ、ボクら世代の活躍は、もう少し続きそうだな。
すると、まだまだこれからボクらの愛するモノたちが、たくさん戻ってきてくれるのかな。

すいませんが、次は『キャンディ・キャンディ』でお願いします。





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信長さん、再び!
あの信長さんが再登場! の『東京ガス/ガスパッチョ!』のCM。
相変わらずのケッサクです(同社公式HPにて動画配信中)。
今回はなんと、光秀さんを伴ってのご登場。

なにが面白いかって、ふたりの名前に登場回数のテロップが入るあたり。
とうぜん信長は(2回目)、光秀は(初登場)
わたしゃ、こういうアホらしいこだわりが大すきなので、いちいち笑ってしまう。

そんで信長さんときたらすっかり現代に馴染んで、妻夫木くん家(ち)で我が物顔のお振る舞い。
そのあたりも信長さんなんだよなー。
やっぱうまいわ、ピエールさん。

オチもいいのよね。
爪楊枝片手に(このへんの演出もすき)見返りながら言うせりふがこれまた……(ネタバレせんようにしときます)。

最高です。

このCM、信長さんはウケがいいから再登場したとおもうので、もう一回くらい出てきて欲しいなあ。
こんどは秀吉さん、連れといでよ。
蘭丸でもいいよ。


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“ドジでのろまなカメ”二世。


わたしもむかしは
「なっちゃん!」
と呼ばれていたので、発売当初から気になる存在であったわけだが、新CMはなんざんしょ!

あの、あの松本千秋が、ドジでのろまなカメだった松本千秋が!
CAの教官になってるーーーー!!!



というリアクションを想定して、サントリー宣伝部と代理店はつくったCMであろうよ(上の画像をクリックするとCMの公式サイトへ“ジャンプ! ジャンプ!”します)
でも、まんまとハマったわ。
だって世代だもの。
欠かさず、見ていたもの。
『スチュワーデス物語』。
アタマのなかでは『Waht a feeling』がぐ〜るぐる、よ。

そんなわたしがこのCMを見逃せるはずはないのだーーー!

ちえみちゃん、いやさ千秋も立派になったんだねぇ。
あんなにダメ研修生だったのに、きっとものすごく努力したんだね。
よかった、よかった。
そんな千秋は、堀北真希ちゃん演じるなっちゃん(でいいんだよな)が、昔のじぶんに見えるだろうな。

あー、なんか感慨深いぞー。

このまえの『淡麗生』のときも書いたけど、CM等を作るスタッフのおエライさんがわたしと同世代になってきたから、こういうふうなものが増えてきたように感じるんだなー。

これ、しばらくはシリーズとして続くとおもうので、村沢教官(風間杜夫さん)も出てきてくれたら、泣いて喜びます。

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△と△。
帰り道にぎょっ、となってしまったポスター。

サッポロの焼酎『トライアングル』。

見た方もいると思うけど、アレはどう?
いいのかな?
広告主も、ディレクションした側も。

もし。
もしもわたしがデザインをまかされたら、アレはやらないなー。
だって、“まんま”だもの。

スタッフの誰かが言わなかったのかな?
「CDジャケットにそっくりです」
って。

それとも、こっちの焼酎のプロジェクトのほうがずっと先に始まってて、曲のほうがあとだったのかな。
だとしても、ここまでカブってしまったなら、なんとかして路線変更するとかの方法は無かったのかな。
うーん。

でもとにかく、アレははじめて見ると、スマファンはたいてい
ぎょっとすると思うよ。

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「利休、呼んでイイ?」
ホトトギスで比較される3人の戦国武将で、誰が好きかと訊かれたら
わたしは信長と答えちゃうのだ(『ミラージュ』ファンにあるまじき姿)。

だって革新的でいいじゃーん。
じぶんのこと
「第六天魔王」
とか言っちゃうし。
極端に走る嫌いはあるけど、とてもモラリストだし。
歴史に“たられば”は言っちゃいけないのだけども、でももし信長が本能寺の変で死なないで天下を取ってれば、なんかもうすこーし、いい現代があるような気も……。
ないかな?

ま、そんなことはおいといて。
その信長さんが、とつぜん現代に現れる!
というCMを東京ガスの【ガスパッチョ】がながしてるんだけど、これがまた、いいキャラなのよ、奥さん(て、誰?)。

妻夫木くんがメインなんだけども、彼の部屋のタンスがなぜかタイムマシンらしくて、そこから信長さんは大ハシャギで現れるのだ。
その浮かれっぷりが、凄く信長らしいっ、と感じちゃうのだね。
本人のこと、知らないのに。
新しいもの、珍しいものが大好きだった、という逸話があるせいだと思うんだけど、400年後の未来に来ても、ちっとも動じてないあたりも、ほんとに、ほんものの信長がタイムマシンで来ても、きっとこんなだろうなと、納得できちゃうの。

キャスティングのピエール瀧さんがうまいんだと思う。
ちょっと鼻にかかったところのある声で
「茶でも入れてよ〜んんん」
とか
「いいナー、未来は」
とかのセリフを言うんだけども、まぁ、絶妙! 拍手!

そんでもってオチが
「ね。利休呼んでイイ?」
なんだけどさ(そしてほんとに千利休が来る)。
そういうノリも、とっても“らしい”っぽいのね。

ええぃ。
わたしがいちいち説明するよりかは、見てもらったほうが早いわ。
こちら>>>へ行って、見ておくんなまし!
他にもフレミング編・ガリレオ編もあるので、よかったらご一緒に。

でも信長編がいちばん面白いヨ、わたしにはね。
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